昔ほど書くことに情熱的になれないし言葉もわきでてこない。
学生時代なら役に立つたたないは置いておいて文章ならいくらでも、はいいすぎだけれどそれなりに書けた。
たぶん読む人にはなんの興味も役にも立たない駄文だろうけど、それでも心から溢れ出るというか、書きたくて書きたくて仕方ない欲求というものがしっかりとあってそれにかき立てられるように書けた。書けていた。
でも、年をとるにつれてそういうものがなくなっていった。
徐々に減っていったというか気がついたら消滅していた。
ひとかけらぐらいは残っているかもしれないけれどもそのひとかけらもどこにあるのかわからない。
暗闇のなか、這わせた手にたまにあたって、はじいて飛んでいって、行方をまた失ってしまう、そんな感じ。
感受性、というものが無くなったのかもしれない。
もともと出不精だったけれども完全なるひきこもりになって刺激を受けなくなったからかもしれない。
いやいや学校に通っていた頃だって、少なくともそれがいいものであれ悪いものであれ外界からの影響は受けていたし、その衝動がかきたい、という思いを生み出していたのかも。
痛みがなければ何も生み出せない、なんてことはないのだろうけど痛みや怒りや憤りや焦りもまた何かの衝動につながるし、なにかを生み出すきっかけになることは確かだから。