脱ひきもり&ダイエットのために真夜中に散歩していた時期がありました。
不用心と眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、
- 真昼間から夕方に散歩に出かけて少しメンタルが悪化した
- 実家の仕事を手伝いはじめて昼間出かけることができなくなった
という2つの事情から真夜中に散歩することにしました。
住んでいるあたりはど田舎、というほどではありませんが都会とはまったくいえない中途半端な地域。
不審者情報も他の地区では聞いたけれどもこのあたりじゃきかないしと軽い気持ちではじめました。
はじめころは犬の散歩やジョギングする人とすれちがうたびにびくりと肩が震えていましたが徐々になれ、少しだけ遠出(といっても家から往復で二十分ぐらい)するようになりました。
ひきこもりには真夜中の静寂は心地よかった
散歩をしていたのは真冬。
寒かったけれども、夜中の心地よさと冬独特の匂いがなんともいえず落ち着きました。
人影もなくて他人の目を気にしなくてもよいというのもありました。
恐怖体験
ある日、散歩に出歩く時間が遅くなってしまうことがありました。
20時30分ぐらいに外出するようにしていたのですけれど、その日は23時近かったです。
でも、一度やめたらもう二度と出歩けなくなるんじゃないかなという不安もあって外にでることにしました。
(※どれだけ夜が心地よかろうとひきこもりにとって外出は苦行という前提があるのです)
その日は母校の小学校の裏門まで歩きました。
真夜中の明かりのついていない小学校は独特の雰囲気が好きだったからです。
もちろん中には入ることができず、外からみるだけでしたが、なつかしさと怖さが同居した不思議な気持ちになります。
雰囲気がとても好きだったので裏の校門までぐるりと回って歩いていったときです。
小学校の校門近くに一台の自動車が停車していました。
真夜中にです。
なんだか怖くて、その自動車の向かいの歩道へわたって、少し遠回りをして家に帰ることにしました。
説明がちょっとむずかしいのですが、自動車が停まっていた場所と私が通ろうとしていた道の間には田んぼしかなく、見通すことができました。
しばらく早歩きで歩いて、十字路にさしかかったたとき、その左側の道からゆっくりとさっき小学校の校門前に止まっていた自動車がやってきました。
どきり、としましたが偶然だろうと思って足を止めました。
すると、その自動車もそこで停車したのです。
十字路をまっすぐ行くわけでも左折をするわけでも右折をするわけでもなく。
冷や汗がでました。
どくりどくりと心臓の音がやけに大きく響いて、今にも自動車のドアが開いて中からこわい人が降りてきたらどうしようかと半ばパニックになりました。
どれぐらい時間がたったのかはわかりません。
たぶん数分のことだったと思います。
自動車はゆっくりと右折、私から見て真正面にあたる道路にゆっくりと曲がって、その後左折して姿がみえなくなりました。
そのあとは我に返って、急ぎ足で家に戻りました。
うしろからついてこられているかもしれないという恐怖が頭にこびり着いて離れませんでした。
実際のところ不審者だったのかわからないでも怖かったという思いは本物
実際に私が見かけた自動車が不審者だったのかわかりません。
逆に、真夜中にひとりで出歩いている人間である私を不審におもって(もしかしたらなにかに犯罪に巻き込まれているか、家出人とでも間違われたのかもしれません)の行動なのかもしれません。
もしくは何らかの犯罪的行為をしていてそれを私に見られたと思ったのか。
(あの時間帯に小学校の前に停まっていたというのもありますし…)
自動車の運転手に聞いたわけでもないので何が本当なのか知ることはできません。
私を不審に思っての行動だったのかもしれないし、ただの偶然だったのかもしれない、本当に不審者だったのかもしれない(この場合は不審車両か)
でも、その時感じた恐怖は本物ですし、それ以来真夜中にだけではなく夜に一人で出歩くことはしなくなりました。